【ヤマビルは怖くない?】ヒルの生体とヒル避けの方法【敵を知る】

ヤマビル対策 アウトドア

この記事はこんな人に向けて書かれています

登山をするのにヒルの被害に会いたくない人

ヒルの事を少しだけ詳しく知りたい人

山歩きを初めてこんな事を聞いたことありませんか

山ヒル之助
山ヒル之助

あの山にはヒルがいるから行かないほうが良いよ

山ヒル怖い子
山ヒル怖い子

ヤマビルいるなんて怖くてもう無理。
いつになったらいなくなるの?

山ヒル之助
山ヒル之助

寒くなったらいなくなるよ

山ヒル怖い子
山ヒル怖い子

寒くなるっていつだろう・・・?

ヤマビルの生体は具体的に知られてないことが多く

『ヒルが木から落ちてくる』『ヒルの牙が体内に残る』等、間違った情報もたくさんあります。

自分自身、高校山岳部に所属していたころから、

ヤマビルが多いと言われている鈴鹿山脈をメインに活動しております。

現在では沢登りもしており、ヤマビルに吸血された経験は相当数となっております。

自分の経験と下記の書籍で得た新しい知識をもとにこの記事をまとめました。

最後まで読んでもらうことによって正しい知識をつけて、ヤマビルの被害に合いにくくしたり

また、吸血されてしまったとしても落ち着いて行動できるようになると思います。

この記事を書くのに参考にした書籍です。

ヤマビルの生体

身近なヒルは【ヤマビル】【チスイビル】です。

ヤマビルは陸上に生息しており、チスイビル淡水の湿地に生息しています

登山中で被害に合うのは【ヤマビル】です。

なぜ血を吸うのか

「嗉嚢盲管(そのうもうかん)」という《吸った血をためておく器官》の他に

食道、胃、腸の消化管も確認されたようですので、血以外のものも食べていると考えられています。

【血を吸ったヒルはメス化して、産卵をするのでは?】と仮説が立てられていますが

産卵シーンの映像などは撮影されておらず、まだ詳しいことがわかってないのが現状です

噛まれたらどうなるか

血を固まらなくする『ヒルジン』という物質の影響で、血が止まりにくくなります。

実際にヒルが吸う量は平均して0.6ccほどとの事です。

血が止まらないので大量に吸血されたように見えますが、実際はそこまで多くは無さそうです。

ヤマビルはどうやって吸血対象を見つけるのか?

ヤマビルは二酸化炭素体温に反応します。

2,5m程の範囲以内の二酸化炭素に反応し、その後体温に反応して吸血する対象に取り付きます。

振動や足音には反応しないので、ゆっくり歩いていても取りつかれます。

ヤマビルの特徴

乾燥に弱い

一週間ほどの乾燥に耐えれないとの事です。

地表を乾燥させる目的で、落ち葉の除去や、下草刈り、間伐による日光を地表に当てる等の

対策でヤマビルが減ったそうです。

花崗岩の山には少ない傾向

石灰岩でできた山より、花崗岩の山の方がヤマビルが少ない傾向があります。

山から流れ出る川の水の水素イオン濃度に差があり、

『石灰岩の山がアルカリ性』に『花崗岩の山が酸性』に寄るそうです。

ヤマビルは雨水の流れで移動する

ヤマビルは雨水の流れに乗って移動します。

雨が降った時に水が流れ、水が滞る場所に集まっているとの事です。

人間やその他の動物もくっついて生息域を広げているとも言われています。

実際、登山者が使う駐車場にたくさん居ることもあるので、意外と注意が必要です。

木から落ちてくることはありません。

予防法

ヒルの忌避スプレーが効果的

靴や足首に忌避スプレーをかけておくと効果的です。

腰のあたりを吸血された経験から、ザックをおろして休憩した際に

ザックに付着したヒルに、腰や腹を吸血されたものだと考えていました。

ただ、ヒルは温度に反応して取り付いてくるとのことなので

今後はザックに忌避スプレーを振りかける必要は無いような気がしています。

物理的な防御

網目の細かいストッキングの上からは吸血出来ないので効果があるそうです

以前、夏の雨の日に友人と2人で山に登った際

私は長ズボン+ロングスパッツ、友人はハーフパンツ+スパッツ無しの状態で

忌避スプレー無しで往復4時間ほどの工程を歩きました。

その時のヒルの被害が私は0、友人は数箇所やられていました。

その他にも、沢登りをするときウェットスーツを着込んで行動することもあるのですが

夏の沢という非常にヒルの被害に開いやすい状況でも、意外なほど吸血されることが少ないです。

ウエットスーツは断熱素材でもあるので、熱を感知させない事によって

ヒルの被害を防いだのではないかと、勝手に仮説を立てています。

対処法

ヒルに吸血されている状態

ヒルの吸引力は強く、引っ張ってもなかなか取れません。

食塩水やヒルの忌避スプレーを振りかけることでポロッと取れます。

タバコなどの火を押し当てても簡単に取ることができます。

吸血したヒルは卵を生むと言われているので、

確実に処理する事で次の被害を減らすことができるかもしれません。

とても頑丈な生き物で、足で踏みつけるだけではまず死にません。

忌避スプレーを直接掛けたりすることがオススメです。

スプレーを持ってない時は石ですり潰すようにしています。

無理やりとってもいいのか?

『ヒルには4本の牙が付いていて、無理やり剥がすとその牙が体内に残って痒くなる』

と教わり、それを信じ、人に話してきました。

これは完全に間違いでした

話してしまって人、申し訳ないです。

ヒルに牙などなく、『陰圧』『ノコギリ状の突起部分』で皮膚に擦り傷を作り

にじみ出た血を吸っているそうです。

無理やりとっても問題無さそうなので、

今後は無理やりとってやろうと思ってます。

治療法

『ヒルジン』が付いていると血が止まりにくいので、

傷口を流水で洗い、可能であればポイズンリムーバーで吸い出しても良いかもしれません。

その後は絆創膏等でしばらく圧迫止血していると血は止まります。

傷口は痒みがでることも多いので、かゆみ止めの軟膏も効果的です。

まとめ

危険は無いけど、精神衛生上良くない

気温と湿度が上がる頃には石灰岩の山は避ける

・水の流れる地形には多い可能性があるので立ち止まらない

・忌避剤などをうまく使って予防する

・いっぱい吸われると慣れてくる

・ヒルは木から落ちてこない

この記事を書く際に参考にした書籍

新しい説に耳を貸さない大人と、自ら真実にたどり着いた子ども達

どうやったら伝わるか、どうやったら真実にたどり着けるかという試行錯誤が心に刺さりました。

そしてこの書籍を読むことで、ヒルの事があまり嫌いじゃなくなったので

そこが一番良かったところかもしまれません。

子どもヤマビル研究会ブログ

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