【登山用GPSアプリ5選】道迷いしないの為の運用方法

スマホGPSのリスク アウトドア

この記事はこんな人に向けて書かれています。

登山用GPSアプリについて何を選べばいいか悩んでいる人

現在位置確認のタイミングがわからない人

山での端末(スマホ)の故障リスクを具体的に知りたい人

スマホ用GPSアプリで道迷いを防止できるのだろうか?

YesかNoで判断するのであれば『Yes』だと思ってます。

じゃあどのGPSアプリが良いのか?

結論を先にいうと、

現在位置を確認する為に使用するのであれば何でも良い】となります。

数種類使ってみたところ、どれを使っても支障はないと感じました。

GPSアプリを選ぶことよりも、下記の2項目が大事だと考えています。

・道迷いしやすいタイミングを把握し、そこで現在位置を確認すること

・GPSアプリが使用できなくなるリスクを回避すること

ここでは自分の失敗した経験を元に、下の3項目をまとめました。

・スマホ端末で登山用GPSアプリを運用する為の注意点

・道迷いの予防の為に現在位置を確認するタイミング

・主流な登山用GPSアプリ5選

※山に行くときは、GPSだけでは無く『地図(地形図)』と『コンパス』は必須です。

遭難の原因は?

日本における遭難事故の原因としては、道迷いが多いと言われております。

実際に警察庁から発表された統計(令和2年における山岳遭難の概況)では道迷いによる

遭難者が1186人と最も多く、割合として44%に及んでいます。

道迷いを減らすためにも読図能力の向上が必要ではありますが

地形図から現在位置を読み取るには、

「地形図」「コンパス」「高度計」等の道具を正しく使う技術が必要となります。

GPS端末は現在位置を正確に知ることができる、とても便利な道具です。

最近ではスマホにインストールして使用する低価格(一部では無料)の

登山用GPSアプリも開発されており、より身近に現在位置を特定できるようになってきました。

スマホでGPSアプリを使用するときの注意点

電池の節約の為に『機内モード』で使う

GPSアプリは通話や通信等の回線を使用しません。

その為、通信圏外でも使用できます。

通信を行わない【機内モード】にすることにより、バッテリー消費を節約することができます。

スマホは非常時の際に救助を呼ぶ最後の砦となることもあります。

低温時は特に消費が激しくなります。

スマホを取り出す回数を少なくすることや、

ジャケットの内ポケットに入れて体温で温める等の工夫を行い

バッテリーの使い切りには注意しましょう。

通信圏外でも見れるよう『地図を予めダウンロード(キャッシュ)』しておく

山に入ると通信圏外になる事は良くあります。

最近は、北アルプス等の登山客の多い有名な山では普通に使えることもありますが

低山や里山ではまだまだ電波圏外は多いです。

また、上記で記載したように、バッテリーを節約する為に機内モードにすることも多いです。

地図データを予めダウンロードして、通信圏外でも地図の確認ができる状態にしておく事が必要です。

山での具体的な故障の場面(経験談あり)

電池切れ以外にスマホが見れなくなる要因として大きく分けて

『水濡れによる破損』『物理的な破損』があります。

水濡れの原因

数百mの低山であっても、山の天気は平地とは違ったりすることが多いです。

雨に濡れた手で触ることによって水没させてしまう事も考えられます。

沢へ落とす

沢沿いのいい感じの河原があれば休憩したくなります。

そこで休憩するときはだいたい沢の写真を撮りたくなります。

不思議と沢に落とします。

ほんとに不思議です。

自分の汗

自分の汗でスマホが濡れて故障してしまうこともあります。

身体から遠いポケットにしまう事で、ある程度防止できます。

ザック内での水漏れ

ザックの中に水筒の蓋、ちゃんと締まってますか?

確認したはずなのに何故か緩んでおり、ザックの中をびちゃびちゃにしたことありませんか?

私は何回もあります。

これからも不思議と緩むと思うので

「必要なものは個別防水」「水筒の下には電子機器を入れない」という鉄のルールを守ってます

防水スマホなら大丈夫!?

防水スマホだから大丈夫!といった人でも、等級によって防水性能が違うので一度確認をしましょう。

画面のひび割れや、パッキンの劣化等によって

防水性能が落ちている事もあるので注意が必要です。

雨の日に一緒に登っていた友人の防水スマホ(たしかAquos)が気がついたら水没しており

明日、携帯ショップ行かなきゃ・・・」とボヤいていたのよく覚えています。

水没的破損の対策として

自分自身、防水性能の高いスマホを使用していますが、

通常の登山ではジップロックに入れて、なるべく水がかからないようにしています。

沢登りや雨予報等の時では、完全防水のスマホケースを使用することもあります。

物理的な破損

落下

写真を取ったり、現在位置を確認したりと取り出しの多くなるスマホは

誤って落下させてしまう事を想定しておいたほうが良いです。

ザック内での圧力

ザック内で重いものや硬いものがスマホにあたり、

その状態でザックを下ろしたりする衝撃が加わることにより

画面が割れてしまうことがあります。

鎖場等での岩への接触

岩場、鎖場では岩肌と身体を擦りつけながら移動する場面もでてきます。

そこではポケットに入れていたスマホが、岩肌と接触し破損させてしまう事があります。

物理的破損の対策として

保護カバーをつけて落下の衝撃を小さくする事や

ストラップをつけて落下しにくいようにすると良いと思います。

最近のスマホはストラップを取り付ける穴が空いて無くて残念な事が多いです。

自分のスマホも穴が無いので、ストラップホールつきのスマホカバーを使ってます。

調子にのって振り回すとカバーからスマホが飛び出て行きます。

システムの不調

電子コンパスやシステムの不調により

GPS信号を受信出来ていなかったり、電子コンパスが狂ってしまう事があります。

これに関しては、定期的に買い替えるぐらいしか予防法が思いつきません。

現在位置を確認するタイミング

なるべくたくさん確認したほうが良いのは間違いないのですが、

ここでは特に確認したほうが良いポイントをいくつか挙げます

山に登る前の登山口

登山口が複数ある山も多く、自分が登る予定のルートと

その登山口が本当にあっているかどうか確認したほうが良いです。

自分自身、作業用の林道と登山口を間違えて30分以上時間をロスした経験があります。

休憩の後

休憩するポイントは周りと比べ、少し開けた場所であり、

そういった場所は尾根の分岐点となっていることもあります。

休憩後、方角を確認せずに歩き始め、間違った尾根を進んだ経験があり

それからは歩き始める前に方角やGPSを確認することにしています。

分岐

登山道の分岐の場合、看板が立ててあったりしてわかりやすく表示してある事が多いです。

しかし、林業の作業道と登山道が入り混じっている場合では

両方の道が明瞭で、さらに看板が無いことがあります。

自分自身、針葉樹の多い低山で、作業用林道に誤って迷い込んだことが何度もあります。

怪しい分岐ではGPSなどで進むべき道を判断するようにしています。

しばらくルートテープ(目印)が見当たらない時

登山道にはわかりやすく、ルートテープやペンキでマーキングしてある事が多いですが

しばらく歩いてるうちに見当たらなくなる事もしばしばあります。

少しでも不安に思ったタイミングで現在位置の確認を行い

もしルートが外れてしまっていればルートが確認できる場所まで引き返す事が大事です。

最初に使うおすすめのGPSアプリ

アプリの性能に大きな差は無いと感じています。

山と高原地図

ios、Android対応

有料(買い切り)

コースタイム、山小屋情報等豊富あり

山と高原地図がそのままGPSアプリになったようなもの

コースタイムやルート上の注意点、山小屋等の情報量が多く表示されます。

一般登山道を歩くことを想定した場合ではとてもわかり易いと思います。

ただ、縮尺度が5万分の1で地形図は見にくいです。

ヤマレコMAP

ios、android対応

無料版は機能制限(月額有料プランあり)

コースタイムや山小屋の表示あり

スマートウォッチ連携機能有り

ヤマレコは2005年からWebサイトを開設しており、PCで見る登山用SNSの先駆けです。

みんなの足跡』という、これまでユーザーが実際に歩いた軌跡を表示する機能があり

過去に他の人が道を間違えた場所、登山地図には乗っていないルート等を把握することができます。

自分自身、ヤマレコの有料プランを使用しており、

「計画書の作成」「ネット提出」「山行記録のまとめ」を行っております。

YAMAP

ios、Android対応

無料番は機能制限(月額有料プランあり)

コースタイムや山小屋等の表示あり

スマートウォッチ連携機能有り

YAMAPは2013年から登山アプリとしてスタートしており

SNSとの連携機能や、スマホでの操作に特化している印象です。

案内機能やスマートウォッチ連携機能等、多機能です。

ジオグラフィカ

ios、android対応

無料番は機能制限(買い切り有料プランあり)

山と高原地図アプリ、ヤマレコ、ヤマップと比べるとできる機能は少ないが

シンプルな地図専用アプリで、国土地理院の地形図を現在位置を表示させることに特化しています。

地図ロイド+山旅ロガー

androidのみ

地図ロイド:無料

山旅ロガー:無料版は機能制限(買い切り有料プランあり)

ジオグラフィカを2のアプリに分裂させたイメージ

地図ロイド:地形図に自分の位置を表示する専用アプリ

山旅ロガー:地形図のどこを通ったかログを表示する専用アプリ

自分はこれを使っています。

まとめ

登山用GPSアプリは優秀です。

スマホ端末が故障しないように気をつける事が必要です。

現在位置を確認するタイミングを決めておくと道に迷いにくいです。

低温でホワイトアウトしたときは『電池切れ』が怖くてスマホGPSの出番はありませんでした。

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