この記事は失敗の報告の記事です。
次回同じ失敗をしない為、自分の為に書きました。
ニームペレットの有効性を確認しようとするも、比較対象も含め幼虫が全滅した
コガネムシの幼虫に対して、農薬は『ダイアジノン』や『オルトラン』が効果があり、
適切に使用すれば残留もなく、安全性が高いことが知られています。
ただ、適用外の作物には使用することができず
マイナーな農作物は適応されていないことも多くあり、
使用してしまうと罰則の対象になってしまいます。
そういった農作物にも害虫の被害があるわけであり
農薬以外での防除も検討し、手段を増やす必要があります。
今回はコガネムシの幼虫が大量に発生したので、数ヶ月前から実験をしていました。
コガネムシに関する記事はこちら 【害虫対策】コガネムシ捕獲用の罠をペットボトルで作ってを仕掛けた《ペットボトル罠1》 【害虫対策】コガネムシ用の罠で捕獲成功した《ペットボトル罠2》 【害虫対策】コガネムシ用の罠には○○が必須!?《ペットボトル罠3》 【害虫対策】コガネムシの生態を調べた《ペットボトル罠4》 【コガネムシ幼虫対策】微生物を利用した生物農薬について《ペットボトル罠外伝1》 【コガネムシ幼虫対策】化学攻めの手法について《ペットボトル罠外伝2》 【コガネムシ幼虫対策】ニームペレットを使用した比較実験《失敗》 ※この記事です。
目的 【ニームペレットの有効性の確認】
ニームペレットがコガネムシの幼虫に効くか有効性を確認したかった。
アザジラクチン の効果で幼虫が餓死、もしくは脱皮できずに死んでいくのではないかと期待した。
ニームペレットとは
有効成分 アザジラクチン を含み、農作物の害虫に対し
産卵の抑制、孵化率の低下、摂食阻害、忌避、脱皮、変態阻止作用 が期待できる商品です。
【コガネムシ幼虫対策】化学攻めの手法について《ペットボトル罠外伝2》
この記事でも少し紹介してます。
コガネムシの幼虫に対する効果を確認するために購入しました。
状況
2021年9月5日
自宅花壇から恐らくコガネムシと思われる幼虫が大量を発見
同日
小型の容器に花壇の土とともにコガネムシと思われる幼虫を半分づつ入れ
『片方の容器にのみ』ニームペレットを入れ、定期的に霧吹きで水をやりながら
経過を観察することにする
実験開始5日後【2021年9月10日】
ニームペレットにカビが発生。
確認したところとくに体制に問題はなさそうなので
幼虫の生存を確認後、土に混ぜ込んだ
実験開始14日後【 2021年9月19日】
両方の容器とも幼虫の生存を確認
小さい幼虫が見当たらなくなった。
ニームペレットを入れたほうは幼虫の動きが若干鈍いように見える。
実験開始59日後【2021年10月28】
まさかの前回から一ヶ月以上放置。
途中に定期的に霧吹きで水を与えていたが
確認したところ、両方の容器のコガネムシを確認することは出来なかった。
コガネムシはどこへ消えたのか?
土の中を調べたものの、幼虫らしきものを見つけることができなかった。
死んだ後、土中微生物に分解されたのではないかと仮説を立てている
もとから弱っていた幼虫の死骸は残っていた。
この幼虫は最初に掘り出した時に傷をつけてしまい、
それが原因となって死んでしまったと思われる。
消えてしまった原因の考察
仮説1 【水分不足】
自然環境より乾燥した状態になったのでは無いかと考えられる。
容器は小さく、元々いた花壇より、遥かに土の量が少ない為
定期的にスプレーで水を与えていたがそれが足りていなかった。
仮説2 【食料不足】
植物の根を食べる習性の事を考慮すると
土に混ざって入ったいた根の残骸を食べ尽くした時点で、
他に食べるものがなくなってしまって餓死したのでは無いかと思われる。
14日経過後、元々いた小さい幼虫がいなくなってしまったのも
餓死した上で分解、もしくは変色した為に、肉眼で見つけれなかったのではいかと思われ
ある程度の大きさのある幼虫は、身体に蓄えられたエネルギーが大きいので
生きていられたと思われる。
まとめ【次回試すこと】
乾燥を防ぐため、水苔の様なものを一緒に入れて湿らせておく。
食料にもなる専用の腐葉土(昆虫マット)を使用する。
上記対策を行った上でニームペレットの効果を再度確認したいと思う。
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