【コガネムシ幼虫対策】微生物を利用した生物農薬について《ペットボトル罠外伝1》

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【コガネムシ幼虫対策】微生物を利用した生物農薬について《ペットボトル罠外伝1》

前回、敵情視察を行った結果

戦うべき敵はコガネムシであり、

その敵は姿は幼虫に化けた可能性が高いという事がわかった。

幼虫対策として下記3つを考案してみた。

1,物理攻め(土を掘って物理的に敵を倒す)

土の中に籠城している敵を、掘り起こして一匹ずつ駆逐する

孫氏によると『城攻めは下策』ということなので無しとする。

鉢植えなら水攻めとかでできそうな気がしないでもない。

2,化学攻め(農薬の力で敵を倒す)

人類がこれまで積み上げた科学の力を使う

それなりの労力で短期的に凄い戦果が期待できる。

具体的には即効性のあるダイアジノンあたりが良いと考えている。

農薬自体、用法用量を守れば安全性高いというエビデンスもあるし、実績も豊富。  

3,生物攻め(他の生物に敵を倒させる)

『百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。
戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり』

害虫に対し、天敵で攻撃する。

俗に言う生物農薬と呼ばれるジャンル

食物連鎖を利用した至高の戦略!(ヒロスギ曰く)

戦わずして勝つ!

具体的な生物農薬

コガネムシに効く可能性のある生物農薬をまとめてみた

ボタニガードES

有効成分

ボーベリア バシアーナ GHA株 分生子

菌糸菌(カビ?)を使用した生物農薬

菌自体は熱帯地域に分布し、普通に見られる昆寄生性状糸菌で、

昆虫、土壌、植物状などに観測される

対象害虫

日本ではコナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類、コナガ等に

寄生することが確認されている

米国ではコガネムシ類、ゾウムシ類、ヨコバイ類、ナガカメムシ類、カスミカメムシ類、ウンカ類、メイガ類等多くの虫が対象害虫となっている。

幼虫には??

菌が直接対象に触れないと感染しなさそうなため

地中にいるコガネムシの幼虫には効果が期待できない(たぶん)

バイオトピア

千葉県で試験研究の対象とされており、公表されていた。

https://www.pref.chiba.lg.jp/lab-nourin/nourin/ondankataiou/documents/h2704-ipm.pdf

有効成分

スタイナーネマ・グラセライ

幼虫に寄生するセンチュウを使用した生物農薬

センチュウ自体地球上で一番多い多細胞生物であり

地球上のどんな所にでも、とんでもない量で生息しているとの事

スタイナーネマ・グラセライは移動分散能力が高く、

自らが宿主昆虫を探して感染する攻撃的な線虫。

コガネムシ類幼虫の場合、2令後期から3令幼虫に対する感受性が高い

対象害虫

コガネムシ幼虫、シバオサゾウムシ幼虫、タマナヤガ、シバツトガ、スジキリヨトウに適用

まさかの生産中止

購入をしようと調べた所

残念ながら生産中止となっていた。

めちゃくちゃ良いと思ったのになぜだー。

販売メーカーに問い合わせた

安定した生産と製品供給に困難が生じ、2019年8月で販売終了

再生産の予定も無し、との回答。

残念無念。

そういえばこんな事が書いてあった

先日読んだ本での微生物系の資材を実際に調べてみると

実際に死滅しているものも少なくは無いと記載してあった。

個人的な意見だが、

生き物を梱包、保管、出荷するには

それぞれに専用の設備と人材が必要で専用の設備で、

生産設備を整えるだけでは解決できないことも多いように思える。

培養できないか?

どこにでもいるセンチュウなので

コガネムシの死骸を集めてセンチュウを捕獲して

自分で培養できないか?と考えたが

顕微鏡を持ってない事、

スタイナーネマ・グラセライ、スタイナーネマ・クシダイの同定方法がわからない事

単純にすげー手間がかかりそうという理由で、割と早く断念した。

培養方法の参考になりそうなデータが

農林水産研究に関する国内の論文・情報が探せるデータベースを探せるWebサイト

AgriKnowledge(アグリナレッジ)にあったので

参考までにリンクしておく

AgriKnowledgeシステム

まとめ

・現状でコガネムシの幼虫に効果のある生物農薬は無さそう。

・とりあえず化学攻めで対応しようか検討中。

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