この記事はこんな人に向けて書かれています
有機物を使用した暗渠排水を検討している人
自分自身の農業日記として記載
前回、【割竹挿入縦穴式土壌改良法】で改善を試み、
竪穴だけでは水はけに関しての改善は弱いのではないかという結論となりました。
過去の状況を調べたところ、ピーカンナッツを植える土地の特徴として
下記のような事が判明しました。
実際に2m近い竪穴を6箇所掘って経過観察をしていましたが
一部の穴でしか水はけの改善は見られませんでした。
また、竪穴を掘っている際に
割りと大きな石が穴の深くから大量に出土してきた為
人力で穴を彫り続けることが困難になってきました。
この石はおそらく客土を入れた際に
一緒に入れたガラではないかと予想しています。
そのような理由から、横穴を追加して暗渠排水のようなものを作る事にしました。
暗渠排水と言ってもただ効率のいい排水をしたいわけではなく
『通気性』『程よい排水性』『浸透性』を向上させる水脈のようなものができればと考えてます。
有機物暗渠排水路の計画
深さは700mm程
客土で土地自体が高くなっているので2箇所に通気排水箇所を施工
使った資材
竹
メインの資材、知り合いの竹林で調達
半分に割って節を取り、麻ひもで縛っておきます。
竹の割り方のコツ
木元竹末(きもとたけうら)という言葉があり、
それぞれ、下記の方向から割ると割りやすいと言われております。
木:根本側(根っこがある方)
竹:末端側(葉が茂っている方)
ただ、切ってきた竹はどっちが末端側か見分けがつきにくい事が多いです。
そんな時は節を見ると見分けがつきます。
節の白く(または黒く)なった部分がある方が根本側です
木等
畑の木を選定したものがほとんど
ビワ、梅、柿等が多かったように思えます。
籾殻
今年取れた米の籾殻
ポーラス竹炭
桑名の「桑竹会」で購入したポーラス竹炭
前日までにやっておく事
手掘りした竪穴の水をポンプで排出しておく
排出後も雨が降るとタプタプに貯まるので
『雨が降りませんように!』とひたすら祈る
穴を掘る作業
実際に暗渠排水用の穴を掘っていくのですが
段取りが良くなく、友人の重機オペレーターに迷惑をかけてしまいました。
①クワで穴を掘る場所を軽く掘っておく
これは失敗でした。
重機で掘る箇所を明確にする為にやったことですが
このような理由でおすすめできません。
杭を打って紐を張る、もしくはマーキングスプレーを使うほうがいいと思います。
②重機で穴をほってもらう
持つべきものは友。
穴掘りの時は前日に雨が振り、とても作業しづらい環境
当日も小雨がぱらつく中、丸一日作業をしてくれました。
③資材を投入する
横穴
特に順番にこだわったわけではないですが
【ポーラス竹炭 → 竹 → 籾殻 → 木等】といった順番で投入
その他、刈り取った雑草や稲わらも場所によって投入してます。
竪穴
竪穴については中心から
【竹→木等を竹に沿わす】
【ポーラス竹炭を竹の中に入れる】
竹の中にポーラス竹炭を入れようとしても上手く入っていかなかったので
半分割った竹を縛る段階で入れれば良かったかもしれません。
④排水部分に石垣を組む
客土で土地自体が高くなっており、こういった場所には石垣を組むと
通気浸透性が向上するような事が『土中環境』に書いてあったので挑戦してみました。
石垣を組む時に、間に有機物を挟むと『菌糸』が張り安定するとのこと。
⑤埋め戻す
手で埋め戻そうとするも、とんでもない土の量で心が折れる。
重機友に来てもらいました。
効果
比較ができないので、どれぐらいあったかどうかは不明です。
排水予定の石垣付近は常に湿っている様な気もするので
ひょっとしたら絶大なのかもしれません。
というより、頑張って作ったので絶大な効果があったと信じたい。
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