この記事はこんな人に向けて書かれています
割り竹挿入縦穴式土壌改良法の為の縦穴を堀りたい人
縦穴で排水性の向上を考えている人
今は何も育てていない畑があります。
実家の畑で、その昔倉庫を立てたりするために田んぼを埋め立てた場所と聞いており
残土(おそらく山土)が入れてあり、水はけが良くなく、良い作物が育いので
作付けを辞めてしまい放置されてしまいました。
陸前高田市で「ピーカンナッツを育てる」という記事を見た際に
『サラリーマンなので毎日世話の必要な野菜等は難しいがナッツなら行けるんじゃないか』と思い、
勢いで苗木の購入、あの放置された畑で育てる事にしました。
水はけの悪さの向上についての手段を調べた所
一般的なのは『塩ビ管を地面に埋め込んだ暗渠排水』の案でしたが
作りたいのは農業に適した土地であり、木を育てたい。
そして、鈴鹿の山にはえる美しいブナ木のようになってくれたたらとても嬉しい。
そんな事を考えたある日、『高田造園のブログ』が目に入った
「雑木の庭」というコンセプトで
『作りすぎない』『その土地にあるものを使う』『自然環境に配慮したものを使う』
と言ったような内容が書かれており、とても素晴らしく感銘を受けました。
住宅を建てるときには、基本的に客土(土を違う場所からもってくる)もよくある事なので
そんな中で庭造りをして、樹木を健康に育てる技術は
まさに今、自分がやっていきたい畑作りに活かせるのではないかと思ったのです。
高田さんが書いた「土中環境」という本があることがわかったので
それを買って読み込み、「割竹挿入縦穴式土壌改良法」が効果的だという事がわかりました。
割竹挿入縦穴式土壌改良法
1,竹を半分に割る
2,中の節を取る
3,割った竹をまた合わせて麻ひもで縛る
4,縦穴を掘る
5,埋め戻す
と言った順序で作業をしようと考えました。
穴の数は全部で10個、
目的は『排水性と通気性を良くすること』
竹を切ってくる前に、どれぐらいの穴が開けれるのか確認するため
とりあえず穴を掘り始める事にしました。
掘る穴の深さの基準
客土層が固く、排水性が悪いように思えるので
【客土層を貫通させ、もともとあった土の層まで穴を掘る】
具体的な数値は地表から1,5m~ぐらいだと想定します。
1号穴
テストとして「ダブルスコップでどこまで掘れるか?」を検証しました。
結果として「足場を作りつつ1.7m程まで掘り進む」が
石が多くなってきて出てきて、掘り進めるのが困難となる。
その時点で、浸水性を確認するためにホースで水を入れてみると
全く水がたまらず、浸水性の向上を確認。
客土層を抜けたと想定される。
凄く良い結果でテンションが上がる
ちなみに、穴の深さの測定で使ったのはレーザー距離計です。
一瞬で測定できるので凄く便利でした。
次の穴で更に深穴を掘る為に深穴用ダブルスコップを導入
次の穴を1号穴の深さまで掘ったものの、浸水性の向上が見られなかった為
更に深い穴が必要だと判断しました。
更に深い穴を掘るため、長いダブルスコップを購入
穴の掘り方
掘り方も少し変えてみる
①剣先スコップで四角い穴を掘る(剣先スコップを横にして持てるサイズ)
※掘った土を外に排出しやすくする為
②掘った穴の中に入り、ダブルスコップで掘り進める
この方法で、水が湧き出てくるまで掘り進めることができました。
水が出てくると、ダブルスコップで土を掴むことができなくなり、
掘り進めることが非常に困難になりました。
2~5号穴を掘る
上記の方法で2m以上の深穴を彫りました。
途中で明らかに土が変化し、水も湧き出てきたので
客土層を貫通したのではないかと思われる。
しばらくして雨が降って水が溜まったので、1号~5号穴の水位を観察
残念なことに3週間程経過するも水位低下は僅かであり、排水性が向上しているとは思えなかった。
ここでちょっと心が折れる。
「昔は水田だったので、そもそも水の溜まりやすい土質だったのではないか」と
そんな話を父親から聞き、このまま穴を深くするだけでは解決できない問題だと認識しました。
一度作戦を切り替え、浸水性の向上を一旦諦め、排水性を向上させるために
暗渠排水のようなものにしようと作戦を切り替えることにしました。
続きは次回で。
まとめ
900mmのダブルスコップでも、剣スコで足場を作っていけば割と掘れる
深穴用のダブルスコップは重くて大変だけど、足場作るよりかはまだマシ。
穴から水が湧いてきても、排水されていくわけではない
次の記事はこちら
【農業日記】ピーカンナッツ畑を作りたい2【有機物暗渠排水編】
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